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国立がん研究センター中央病院が、最新のMR画像誘導放射線治療装置「MRIdian リニアック放射線治療システム」による治療を開始

MRIdianリニアック放射線治療システム

【クリーブランド2022年8月11日 PR Newswire=共同通信JBN】 ViewRay, Inc.(NASDAQ:VRAY)は、国立がん研究センター中央病院(National Cancer Center Hospital、以下、NCCH)が同社のMR画像誘導放射線治療システム「MRIdian リニアック放射線治療システム(以下、MRIdianリニアック)」にアップグレードし治療を開始したことを発表した。NCCHはこれまで使用していたコバルト線源を用いたMRIdian放射線治療システムに引き続き膵臓がん、前立腺がん、肺がん、肝臓がん、乳がん、オリゴ転移性がんなど、個別化治療を希望するがん患者さんに対しMR画像誘導放射線治療を提供して行く。

NCCHは、2016年9月に国内初のMR画像誘導放射線治療システムとしてコバルト線源を用いたMRIdian 放射線治療システムを導入することを決定した。2022年7月25日、次世代型のMRIdian リニアックで、即時適応放射線治療を再開した。MRIdian リニアックは、直線加速器による治療を特徴とし、治療毎の即時適応放射線治療とリアルタイムトラッキングにより、治療中や一連の治療期間に起こりうる微妙な解剖学的変化に対して放射線ビ ーム照射を動的に調整することが可能となる。これらの機能を組み合わせることで、臨床医はターゲティングの精度を向上させ、より高い線量を提供することができる。

NCCHの院長である島田和明先生は、「過去6年間、私たちはリアルタイムMR画像誘導と即時適応放射線治療の利点や、がん患者の予後改善における価値を目の当たりにしてきた。MR画像誘導放射線治療の提供をさらに推し進めるためにMRIdian リニアックに期待している。」と述べた。また、放射線治療科科長の井垣浩先生は、「MRIdian リニアックのゲーティング技術は他に類を見ないものであり、定位放射線治療を積極的に行うことができるようになった。」と述べた。

日本は世界第3位の放射線腫瘍市場であり、NCCHは60年以上にわたり患者の治療に当たってきた、日本を代表する国立がん治療施設だ。NCCHは、がん治療研究の最前線に位置し、がん医療を専門とする医師や看護師などの医療従事者の育成において中心的な役割を担っている。

MRIdianは、MR画像により解剖学的可視化に優れ、患者が治療台に乗ったまま放射線治療計画を適応させることができる。この組み合わせにより、医師はリスク臓器や健康な組織への不必要な放射線被曝を避けるために、厳しい治療マージンを設定でき、マーカーを埋め込むことなくアブレーション照射を行うことができる。また、標的やリスク臓器をリアルタイムで連続して追跡することにより、標的がユーザーの定義したマージンの外に出た場合、放射線ビームの自動ゲーティングを可能にする。これにより、標的に所定の線量を照射しながら、周囲の正常組織や重要な構造物を温存することができ、従来の放射線療法に伴う毒性を最小限に抑えることができる。

現在、53台のMRIdian システムが世界中の病院に設置され、さまざまな固形腫瘍の治療に利用されており、現在行われている数多くの研究活動から注目されている。MRIdianは数百件の査読済みの論文、関連学会の抄録および発表の対象になってきた。2万5000人を超す患者がMRIdianによる治療を受けた。MRIdianを使用している施設リストは以下を参照:https://viewray.com/find-mridian-mri-guided-radiation-therapy/

▽ViewRayについてViewRay(R), Inc(Nasdaq:VRAY)はMRIdian(R)放射線治療システムを設計、製造、販売している。MRIdianは先端放射線治療に固有の課題と臨床のワークフローに対応するため、基礎から設計した特許を持つ高解像度MRイメージングシステム上に構築されている。診断放射線医学で使用されるMRシステムとは異なり、MRIdianの高解像度MRは専用設計であり、それは高磁場が放射線ビームと相互作用する際に発生しうるビーム中心軸の偏り、皮膚毒性その他の懸念を含む特有の課題に対応するためである。ViewRayとMRIdianはViewRay, Inc.の登録商標である。

ViewRayは医療機器メーカーであり、特定の治療法を推奨するものではない。効果には個人差がある。ここに記載された効果は予測されるものではない。

▽問い合わせ先:ViewRay(R), Inc.

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