【クリーブランド2022年10月24日 PRNewswire=共同通信JBN】
ViewRay,Inc.(NASDAQ:VRAY)は、2022年10月23日から26日までサンアントニオのヘンリー・B・ゴンザレス・コンベンションセンターで開催された第64回米国放射線腫瘍学会(ASTRO)
年次総会で、膵臓がん患者に切除線量を与える初の第II相前向き国際多施設間試験の結果を発表した。
この結果は、10月25日(火)15時(米国中部時間)に行われたSpecial Session of Late Breaking Abstractsの一部として取り上げられ、デトロイトのヘンリー・フォードがん研究所で消化器GI放射線腫瘍学およびMRガイド放射線治療部長を務めるParagParikh医学博士によって発表された。
「局所進行膵臓がんに対する定位MRIガイド下オンテーブル適応放射線治療(SMART)」と題されたこの試験SMARTPancreas試験(NCTは、切除線量が低い放射線量を受けた患者と比較して、重篤な消化管GI毒性を増やすことなく全生存期間を改善する可能性を示唆した後ろ向き研究のデータに基づき、2019年に開始された。
SMART Pancreas試験では、全世界の13施設で136人の患者がMRIdianによって5分割で50Gyの切除線量を投与された。本試験の主要評価項目は、治療後90日間におけるGrade3以上のGI毒性であった。本試験では、安全性に関する主要な目標を達成し、治療に関連するGrade3以上の急性GI毒性は0件であった。
本試験の副次評価項目は、全生存期間、局所制御期間、無遠隔生存期間、および患者報告によるQOLの変化などが含まれる。
本試験の患者の追跡期間は、診断から16.4カ月、SMART治療から8.8カ月とまだ初期であるが、ASTROの発表では、1年局所制御率82%、無遠隔生存率50.6%であったという臨床結果の予備データが紹介された。また、診断から1年の全生存率は93.9%であった。
「膵臓がんに対するMRIdianの使用経験が、この前向き研究で確認されたことを嬉しく思う。局所進行および境界領域の切除可能膵臓がんに対する切除線量治療は安全であり、このような膵臓がん患者の転帰を改善することが期待される」とParikh博士は述べた。「本試験は、最近始まったLAPABLATE無作為化試験など、全生存期間を検討するさらなる試験を支持するものだ」と述べた。
MRIdianは、MR画像により解剖学的可視化に優れ、患者が治療台に乗ったまま放射線治療計画を適応させることができる。この組み合わせにより、医師はリスク臓器や健康な組織への不必要な放射線被曝を避けるために、厳しい治療マージンを設定でき、マーカーを埋め込むことなくアブレーション照射を行うことができる。また、標的やリスク臓器をリアルタイムで連続して追跡することにより、標的がユーザーの定義したマージンの外に出た場合、放射線ビームの自動ゲーティングを可能にする。これにより、標的に所定の線量を照射しながら、周囲の正常組織や重要な構造物を温存することができ、従来の放射線療法に伴う毒性を最小限に抑えることができる。
現在、54台のMRIdianシステムが世界中の病院に設置され、さまざまな固形腫瘍の治療に利用されており、現在行われている数多くの研究活動から注目されている。 MRIdianは数百件の査読済みの論文、関連学会の抄録および発表の対象になってきた。2万7000人を超す患者がMRIdianによる治療を受けた。MRIdianを使用している施設リストは以下を参照: https://viewray.com/find-mridian-mri-guided-radiation-therapy/
▽ViewRayについてViewRay(R), Inc(Nasdaq:VRAY)はMRIdian(R)放射線治療システムを設計、製造、販売している。MRIdianは先端放射線治療に固有の課題と臨床のワークフローに対応するため、基礎から設計した特許を持つ高解像度MRイメージングシステム上に構築されている。診断放射線医学で使用されるMRシステムとは異なり、MRIdianの高解像度MRは専用設計であり、それは高磁場が放射線ビームと相互作用する際に発生しうるビーム中心軸の偏り、皮膚毒性その他の懸念を含む特有の課題に対応するためである。ViewRayとMRIdianはViewRay, Inc.の登録商標である。
ViewRayは医療機器メーカーであり、特定の治療法を推奨するものではない。効果には個人差がある。ここに記載された効果は予測されるものではない。
▽問い合わせ先:ViewRay(R), Inc.