【クリーブランド2022年10月27日PR Newswire=共同通信JBN】
ViewRay,Inc.(NASDAQ:VRAY) は、2022年10月23日から26日までテキサス州サンアントニオのヘンリーB.ゴンザレスコンベンションセンターで開催されてた第64回米国放射線腫瘍学会(ASTRO) 年次総会で、第III相単施設ランダム化試験(MIRAGE試験)の主要エンドポイントの最終結果を発表した。MIRAGE試験は、UCLAの研究者によって独自に実施され、限局性前立腺がんに対しMRIdianによるMRIガイド下SBRTと既存のCTガイド下SBRTが比較された。
MRIガイドとCTガイドによる前立腺SBRT後のGrade2以上の急性泌尿器(GU)毒性を比較した第Ⅲ相ランダム化試験の最終結果は、MRIガイドによりGrade2以上の急性GU毒性および急性胃腸(GI)毒性が有意に減少したことを示した。この試験では、156名の患者がランダム化され、MRIガイドによるSBRTまたはCTガイドによるSBRT(何れも5分割で40Gy)の何れか受けた。Grade2以上の急性GU毒性の発生率は、CTガイドに比べMRIガイドで有意に低かった(MRI群24.4%対CT群43.4%)。Grade2以上の急性GI毒性の発生率もMRIガイドで有意に低かった(MRI群0.0% vs. CT群10.5%)。ハイドロゲルスペーサーの使用、前立腺の大きさ、ベースラインの排尿症状を加味した多変量解析では、MRIガイドの実施によりGrade2以上のGU毒性のオッズが60%減少した。
さらに注目すべきことに、複数の患者報告アウトカムに改善がみられた。CTガイド下SBRTを受けた患者のうち、国際前立腺症状スコア(IPSS)が15点以上上昇するような排尿症状が見られた患者が有意に多かった(MRI群6.8% vs CT群19.4%)。同様に、Expanded Prostate Cancer Index Composite-26(EPIC-26)で測定した腸に関するQOLが臨床的に顕著に低下した患者の割合は、CTガイドの方が有意に多かった(MRI群25.0%、CT群50.0%)。最後に、本試験に参加した男性の2/3以上がホルモン療法を受けていたため最終的な結論は出せないものの、ホルモン療法を受けていない男性における予備的解析では患者報告による性機能スコア(EPIC-26による)がCTガイド下のSBRTを受けた男性でより低下していた。
「前立腺SBRTでは、高線量放射線を受けるターゲット周辺の正常組織のマージンを考慮することが重要である。私たちの第III相MIRAGE試験の最終結果は、このマージンを縮小するためにMRIガイドを使用した場合、尿道と腸の副作用に関して、医師評価毒性と患者報告毒性の両方で大幅な改善が見られることを示している」と、UCLA泌尿器腫瘍サービス部長のAmar Kishan准教授は述べている。「UCLAでは2010年から強力で先進的なSBRTプログラムを実施しており、そのために長い間CTガイドのプラットフォームを使った治療を患者さんに提供してきた。本試験の良好な結果を受けて、我々はほぼすべてをMRIガイド下SBRTのみの治療に移行している。晩期毒性の差が現れるには何年もかかるが、それまでの間も、このデータはかつてないほど狭いマージンで治療できるこの先進技術を使用する強い動機付けになる。」
MRIdianは、MR画像により解剖学的可視化に優れ、患者が治療台に乗ったまま放射線治療計画を適応させることができる。この組み合わせにより、医師はリスク臓器や健康な組織への不必要な放射線被曝を避けるために、厳しい治療マージンを設定でき、マーカーを埋め込むことなくアブレーション照射を行うことができる。また、標的やリスク臓器をリアルタイムで連続して追跡することにより、標的がユーザーの定義したマージンの外に出た場合、放射線ビームの自動ゲーティングを可能にする。これにより、標的に所定の線量を照射しながら、周囲の正常組織や重要な構造物を温存することができ、従来の放射線療法に伴う毒性を最小限に抑えることができる。
現在、54台のMRIdianシステムが世界中の病院に設置され、さまざまな固形腫瘍の治療に利用されており、現在行われている数多くの研究活動から注目されている。 MRIdianは数百件の査読済みの論文、関連学会の抄録および発表の対象になってきた。2万7000人を超す患者がMRIdianによる治療を受けた。MRIdianを使用している施設リストは以下を参照: https://viewray.com/find-mridian-mri-guided-radiation-therapy/
▽ViewRayについてViewRay(R), Inc(Nasdaq:VRAY)はMRIdian(R)放射線治療システムを設計、製造、販売している。MRIdianは先端放射線治療に固有の課題と臨床のワークフローに対応するため、基礎から設計した特許を持つ高解像度MRイメージングシステム上に構築されている。診断放射線医学で使用されるMRシステムとは異なり、MRIdianの高解像度MRは専用設計であり、それは高磁場が放射線ビームと相互作用する際に発生しうるビーム中心軸の偏り、皮膚毒性その他の懸念を含む特有の課題に対応するためである。ViewRayとMRIdianはViewRay, Inc.の登録商標である。
ViewRayは医療機器メーカーであり、特定の治療法を推奨するものではない。効果には個人差がある。ここに記載された効果は予測されるものではない。
▽問い合わせ先:ViewRay(R), Inc.